しじみときのこを使った料理
しじみときのこは、どちらも栄養豊富な食品です。
含まれる栄養素から見ても良い組み合わせで、健康維持のためにはどちらも毎日食べたい食材です。
このページでは、栄養素の相性や、しじみときのこを使った料理について見ていきましょう。
しじみときのこの相性
しじみときのこは、栄養素はもちろん、料理を美味しくする成分が含まれている点から見ても相性抜群です。
栄養素の相性
オルニチンは、しじみに含まれることで知られる栄養素です。
しかし、しじみの10倍近くものオルニチンが含まれているきのこ類があることは、あまり知られていません。
しじみの可食部100gあたりには、10~15mgのオルニチンが含まれています。
一方、ぶなしめじには140mg、ブナピーには110mgものオルニチンが含まれているのです。
オルニチンは、お酒をたくさん飲む人の肝機能サポートや、筋力アップを目指す人には特に必要な栄養素です。
日頃から積極的に摂取するようにしましょう。
旨味成分の相性
しじみには、栄養素でもあり代表的な旨味成分でもある、グルタミン酸という成分が含まれています。
また、しめじやブナピーなどのきのこには、きのこ特有の旨味成分であるグアニル酸が含まれます。
数種類の旨味成分を組み合わせると、より味が複雑になり、料理を美味しくするといわれています。
しじみときのこの組み合わせは、美味しさの面でも相性ぴったりなのです。
しじみときのこを使った料理
しじみときのこを使った料理を、簡単な作り方とともにいくつかご紹介します。
・しじみきのこ汁
しじみきのこ汁は、いつものしじみ汁にぶなしめじを加えるだけで、手軽に作ることができます。
沸騰したお湯にしじみを入れ、次にきのこを加えます。
具材に火が通ったら火を止めて、味噌を溶かし、弱火で温め直せばできあがりです。
しじみは火を通しすぎると食感が硬くなってしまうため、貝がすべて開いたら、以降は弱火にすることがポイントです。
しじみ汁にきのこを加えることで、より多くのオルニチンを摂取することができ、お酒を飲む前の二日酔い予防や、お酒を飲んだ翌日の朝食にも嬉しい一品です。
・しじみときのこのバター炒め
しじみときのこは、バター炒めにしても美味しく頂けます。
砂抜きをしたしじみを白ワインと一緒に火にかけ、貝が開いたらきのこを入れます。
バターと塩コショウ、醤油で味を整えれば完成です。
ご飯のおかずにはもちろん、お酒のおつまみにも最適です。
・クラムチャウダー
たっぷりの野菜ときのこ、しじみで作るクラムチャウダーは、寒い日の定番メニューです。
通常は小麦粉、牛乳、コンソメ、塩こしょうなどの材料で作りますが、手軽にシチューのルーを使って作ることもできます。
子供も大好きなメニューで、不足しがちな栄養素をしっかりと補うことができます。
・きのこのボンゴレビアンコ
しじみで作るボンゴレにも、さっときのこを加えてより栄養豊富な一品に。
みじん切りのにんにくと唐辛子をオリーブオイルで炒め、香りが立ったらしじみと白ワインを入れ、蓋をします。
貝が開いたら好みのきのこ類を入れ、茹でたパスタとともに混ぜ合わせれば完成です。
最後の味付けはシンプルに塩こしょうだけで、しじみときのこから出るだしの味を楽しみましょう。
・しじみときのこの炊き込みご飯
しめじやえのき、舞茸などのきのこ類と、あらかじめ茹でて殻から外したしじみ、醤油、酒、みりんを加えてお米を炊けば、しじみときのこの炊き込みご飯のできあがり。
しじみを茹でたときの茹で汁には、しじみのだしがたっぷり出ています。
お米を炊く時の水として利用しましょう。
色々な料理でしじみときのこを食べよう!
しじみときのこは、どちらも低カロリーながら栄養豊富な食材で、ダイエット中に不足しがちな栄養補給にも最適です。
和洋中とさまざまなスタイルに合うしじみときのこを、上記以外にもオリジナルのメニューで楽しんでみてください。