しじみにDHAは含まれている?
魚に含まれることで知られるDHAは、同じ魚介類であるしじみには含まれていないのでしょうか?
毎日しじみやしじみサプリを摂っている方にとっては、しじみでDHAも摂取できたら嬉しいですよね。
今回は、しじみにDHAは含まれているのかどうか、知っているようで知らないDHAの驚くべき効果について、詳しくご紹介します。
DHAとは
DHAは不飽和脂肪酸(※)の一つで、マグロ、サバ、イワシなど、主に青魚の油に多く含まれています。
人間の身体では、脳や網膜、心臓などに存在しています。
しかし、体内で合成することができないため、食事での摂取が必要になります。
※不飽和脂肪酸とは...飽和脂肪酸はラードやバターのような動物性脂質に多く、常温で固まりやすい性質をもつが、不飽和脂肪酸はサラサラとしていて常温で固まりにくく、青魚などの魚類や、オリーブオイルなどの植物性の油脂に多い。
しじみにDHAは含まれている?
DHAは、しじみにも含まれています。
生のしじみの可食部100gには53mg、水煮のしじみ100gには140mgのDHAが含まれています。
また、しじみにはα-リノレン酸も14mg含まれています。
私たち人間を含めた多くの動物の体内では、α-リノレン酸が代謝されると、10~15%程度の割合でDHAが合成されます。
DHAの効果
しじみにも含まれるDHAには、どのような効果があるのでしょうか?
脳への効果
昔から「魚を食べると頭が良くなる」と言われるのには、魚に含まれるDHAの効果が関係しています。
DHAには、記憶力などの学習機能や、脳の認知機能を向上させる働きがあるといわれています。
成長期の子供はもちろん、アルツハイマー、認知症などの予防のためにも摂取したいですね。
血管・血液への効果
DHAには、血液をサラサラにして流れを良くしたり、血管を柔らかくしなやかに保つ働きがあります。
また、血中のコレステロールや中性脂肪を低下させる作用もあり、以下のような病気の予防に効果的であることが分かっています。
・高脂血症
・高血圧
・動脈硬化
・心筋梗塞
・脳梗塞
がんへの効果
DHAは、発がん性物質であるプロスタグランジンを抑え、がんの発症を予防する効果が期待されています。
まだ研究段階ではありますが、特に現代の日本人に多い大腸がんや乳がんの抑制に効果的なのではないかと考えられています
アレルギーへの効果
DHAは、免疫が過剰に反応することによって起こる炎症を抑えます。
それにより、花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピーなどのアレルギー症状を軽減します。
しじみでDHAを摂ろう!
DHAには他に、血糖値を下げて糖尿病を予防する効果や、視力の低下を防ぐ効果があるともいわれています。
時代や食生活の変化によって、しじみなどの魚介類を食べる機会は減ってきています。
さまざまな効果をもつDHAを、栄養豊富なしじみを食べて補いましょう。