冷凍しじみのメリット
しじみの正しい保存方法をご存知ですか?
大抵の方は冷蔵庫で保存し、数日の間に消費しなければならないと思っていることでしょう。
もちろんそれも間違いではありませんが、しじみの保存方法としておすすめなのが、冷凍保存です。
今回は、しじみを冷凍した場合のメリットについて詳しくご説明しましょう。
冷凍しじみのメリット
冷凍しじみには、冷蔵保存にはないメリットがあります。
保存期間の長さ
砂抜き後のしじみは鮮度が落ちやすいため、冷蔵保存をした場合はできる限り早く食べてしまうことが基本です。
しかし、冷凍保存なら、保存期間を延長することができます。
冷凍の状態であれば、最長で1ヶ月ほど保存しておくことができます。
買ってきてもすぐに使う予定がない場合、とても便利ですね。
調理の手軽さ
あらかじめ砂抜きをしてから冷凍しておいたしじみなら、凍った状態のまま煮たり、焼いたりすることができるため、下ごしらえの手間が省けて調理が手軽です。
注意点
・生のしじみの場合は水から調理しますが、冷凍したしじみは沸騰したお湯から煮てください。
・一度冷凍したしじみは、むしろ解凍してはいけません。
解凍するとしじみから水分が出て、せっかくの栄養素を含んだエキスが逃げてしまいます。
においが発生して臭みが出てしまうこともありますので、冷凍のまま調理しましょう。
・うっかり室温においたままにするなどして解凍してしまった場合も、再冷凍することができません。
栄養&美味しさアップ
しじみを冷凍保存することの最大のメリットは、栄養価のアップです。
肉や魚などの食品は、冷凍すると鮮度や味が落ちやすいというのが一般的ですが、しじみの場合は例外です。
オルニチンは、しじみに含まれる栄養素として最も有名なもので、肝臓の健康を保つのに効果的な栄養素です。
このオルニチンは、しじみを-4℃で冷凍すると、冷凍していない状態のしじみと比べて含有量が8倍に増えることが分かっています。
他にも、グルタミン酸やアラニンといった旨味成分も増加するといわれており、栄養価だけでなく美味しさもアップするのです。
これは、あさりやはまぐりなどの他の二枚貝にはない現象です。
しじみの正しい保存方法
上記のようないくつものメリットを得るために、しじみの正しい冷凍保存をご紹介します。
(1)砂抜きをする
水に対して約1%程度の塩を入れ、ザルなどに並べて暗いところに数時間放置します。
その後は鮮度が徐々に落ちていくため、すぐに次の工程に移ります。
(2)貝の表面をこすり洗いする
貝表面の汚れなどを流水で軽くこすり洗いし、水気を切ります。
(3)保存袋に入れる
一回の使用量ごとに保存袋に小分けにして貝ごと入れます。
この時、しじみ同士が重なり合わないよう、平らな状態にして入れ、できるだけ空気を抜いて密閉します。
(4)冷凍する
あとは冷凍庫で保存します。
冷凍庫に急速冷凍室がある場合は、鮮度を保ってくれますのでここで冷凍させます。
しじみは冷凍保存しよう!
これからは、しじみを数日中に食べる予定があったとしても、一旦冷凍してみませんか?
鮮度をそのままに、栄養価も美味しさもぎゅっと詰まって、いいことばかりです。
しじみは冷凍したほうが良いということはまだ知らない方も多いので、ぜひ周りの方にも教えてあげてくださいね。