しじみのフリーズドライって?
店頭に並ぶしじみには、さまざまな処理を施されたものがあります。
特に、フリーズドライ加工のしじみは、さまざまな利点から人気を集めています。
フリーズドライとはどのような保存方法なのか、また、しじみのフリーズドライはどのようなものなのかについて、詳しく見ていきましょう。
フリーズドライとは?
フリーズドライとは、「真空凍結乾燥技術」ともいい、その名の通り凍結させた食品を真空状態で乾燥させる技術のことです。
通常、液体は蒸発することによって乾燥します。
しかしこの方法では、-30℃ほどの温度で急速に凍結させ、真空状態に置くと固体から気体に変わる「昇華」という現象によって乾燥させるのです。
フリーズドライは、現在多くの食品保存に使用されている技術のひとつです。
しじみのフリーズドライとは?
しじみの場合、その多くはしじみ汁をフリーズドライにした形で販売されています。
これまでインスタントのしじみ汁といえば、味噌と、殻から外されたしじみの身が入っているのが一般的でした。
ところがフリーズドライのしじみ汁には、味噌と、殻ごと入れられたしじみが入っており、まるで家庭で作ったかのようなしじみ汁を楽しむことができます。
これは、フリーズドライならではの特徴です。
フリーズドライのメリット
フリーズドライには、多くのメリットがあります。
長期保存が可能
砂抜きをした生のしじみは、保存がきかないため、通常すぐに食べてしまわなければなりません。
しかし、フリーズドライにしたしじみなら、水分が除去されており、長期保存が可能です。
また、他の保存方法がとられている商品よりも、防腐剤や保存料の使用が少なくて済むという利点もあります。
復元性の高さ
フリーズドライ食品は、加工前と比べても、食材の風味に変化が少ないというメリットもあります。
フリーズドライのしじみ汁は、作りたてのような味や香りを感じることができます。
栄養成分の維持
フリーズドライ加工の最も大きな利点は、食品の栄養成分が損われにくいことです。
しじみには栄養素が豊富に含まれていますが、その中でも、ビタミン類はほとんどが熱に弱いものばかりです。
そのため、加熱処理をしないフリーズドライなら、しじみに含まれる栄養素を無駄なく摂ることができます。
フリーズドライのデメリット
フリーズドライは、コストがかかる保存方法です。
そのため、商品には少なからずコストが反映され、他のレトルト食品よりも値段が高いものが多いというデメリットがあります。
他のインスタントのしじみ汁は一食あたり数十円程度で購入できるのに対し、フリーズドライのしじみ汁は、一食120円~200円くらいが相場のようです。
フリーズドライで気軽にしじみを楽しもう!
フリーズドライなら、食事に一品加えたい時や、忙しい平日のお昼にも、お湯さえあればどこでもしじみ汁を楽しむことができます。
不足しがちな栄養は、便利なフリーズドライのしじみで補いましょう。